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「ミニチュアドールハウス愛好家の底辺拡大」

 ミニチュアと聞くと、最近ではコンビニエンスストアを中心に爆発的に売上を 伸ばしている子供向けの玩具と捉えられがちですが、今回スポットを当てたのは、先ごろ、話題のテレビショッピング、「ショップチャンネル」にも参入した、 有限会社フォルクスです。  

冒頭で挙げたミニチュア玩具は、実は子供たちよりも大人に人気があること は既にご存知の方も多いと思いますが、ドイツに発したミニチュアドールハウス を扱うフォルクスでも、その対象はやはり世の大人たちです。

ただ、日本国内で の愛好家たちが海外のそれと大きく異なる点は、西洋では幼少期から触れる ごく身近なものであるのに対し、日本ではどちらかと言えば、富裕層という限定 された層に好まれてきたという点です。  

しかし、国内では特定の層にのみ愛されてきたミニチュアドールハウスですが、 バブル崩壊後は、必ずしも販売する企業の思惑通りには行かなかったようです。

景気の低迷に販売売上が大きく左右されたことはビジネス市場全体に言えるこ とですが、フォルクスも少なからずその煽りを受けたと言います。  

そこでフォルクスでは、97年からインターネット事業に乗り出し、ネット通販を はじめ、WEB上でのコミュニティ開設、オークションへの参加、メーリングリスト の発行と地道な努力で売上を上げ、最近では、テレビショッピングにも参加を し成功を遂げています。  

なかでも最も注目すべき点は、フォルクスの岩瀬氏は企業の代表として売上 を上げる一方、日本初の全国組織として97年に発足された日本ドールハウス 協会の会長を務め、「本当にドールハウスを愛する方」を底辺から支援し、今 現在でも教室で講師を行なっているという点です。  

先ごろは、 第4回東京インターナショナルミニチュアショウが東京都立産業 貿易センターで開催され盛大な中に幕を閉じたそうです。会員総数1700名、 日本ドールハウス協会の会長であり、販売店フォルクスを経営する岩瀬氏から は、協会立ち上げ時の「ドールハウスを通じ一人でも多くのファンを作る」という 熱い息吹が聞こえてきます。