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■ 注目の企業! 「作り手の活力が最大の口コミ 時代おくれ屋」

今回取り上げる企業は、オリジナル色紙を制作、販売する「時代おくれ屋」さん です。希望の名前で詩を作り、世界でたった1枚の色紙を制作してくれるサイトです。

まず、ホームページにアクセスすると、サイト名から持つイメージよりも、最近あま り使わなくなった言葉ですが、風情というものを感じるサイトでした。また、サイトに表わされた”文字”は何故か生きているように感じたことも特徴です。

さて、色紙制作ということで、他のサイトでは見かけないサービスだと思いますが、 WEBはいつ頃、どのような経緯で立ち上げられたのでしょうか? 時代おくれ屋を運営する、武富さんにお話をうかがいました。

-------◇WEBを立ち上げられた経緯は?

2002年7月です。 ウェブ作りとインターネットで仕事をしている私(武富)が、独特の書き文字が 得意のイラストレーターである、だてや酔郷氏にWebの企画を持ちかけました。  

昔「月刊つりのとも」という雑誌の副編集長をしてまして、だてや酔郷氏とは、その頃に知り合い、イラストの連載をお願いしていました。


なるほど、イラストはサイトを運営する武富さんが描かれているのではなく、イラストレーターの方だということが分かりましたが、武富さんご本人も雑誌の 副編集長でいらっしゃったんですね。

サイトを拝見していると、文字が生きていると感じたのですが、ただ伺った編集 というお仕事とは別にその理由があるように感じました。 それは武富さんのもう一つのサイトに足を運び、”好きなことを存分に”表す媒体 の一つが今のホームページなのではないか、と感じたからです。  

○釣りプレスURL http://www.turipress.com/

もっともなことかもしれませんが、生きた文字、生きたサイトを作っているのは、 発信者がいかに活力的かにもあると思います。

では、私が活力的に感じられたサイトですが、運営されていて 何かご苦労はなかったのでしょうか?

-------◇反響アップのために苦労された点などは?  

メルマガ等で広告宣伝をしないとお客がこないのは解っているのですが、その広告予算がありません。費用をかけずに、いかにこのサイトを知ってもらうかが最大の苦労点です。


なるほど、私は逆にこのあたりにも、サイトが生きている証のようなものを 感じたのですが、皆さんはいかがでしょうか。

実はサイトをくまなく拝見すると、「特定商取引」のページに”広告はしませんので電話いただいてもムダです”と書かれています。面白いですね。 確かに多くの会社でも営業電話を嫌う方は多いですが、一方で、「どの広告 を出そうか」と悩んでいるサイトが多いのもネット広告業界が盛んであること の裏返しであります。

しかし、時代おくれ屋さんでは、広告に頭を悩ませない代わりにサイト運営 で苦労されている。この部分にも活力を感じるんです。

本コラムを取材担当しているイープレスでも広告を取り扱っておりますので 決して否定的ではありませんが、”広告”を出せばアクセスは高まるものの ”運営や利益”がその後も継続されるかどうかはサイトの中身に拠るもの だと考えています。

コンテンツが充実していれば更に広めるための手段として広告やメール マガジンでの宣伝はいつでも可能ですから。

それよりも、サイト運営に労を費やすほうが順番的には重要であり、 ユーザーが惹き付けられてゆけば、結果、反響が出てくると思います。

では、ユーザーが惹きつけられるサイトの運営とはどの様なものか? 一つには、”好きなことの表現”にあるかと思います。例えば、釣りの 楽しさが分からない方が、武富さんに「釣りのどこが面白いですか?」と 興味の一途を尋ねたら、如何に釣りが面白かを説いてくれるでしょう。

取材担当の私も”釣り”をやりますから、私なら血相変えて伝えるでしょう。

”好きなことの表現”は、そのような、発信者が”どうしても伝えたい”こと にあるのではないでしょうか?もちろん、情報を選択する権利はユーザー 側にありますが。

さて、最後になりますが、WEBを開設して良かった点、また今後のビジョン などをお聞かせください。

-------◇WEBを開設して、良かった点を教えてください  

現在、いろいろなウェブを開設、運営していますが、オーダーをいただくための工夫、作り込みなどの点で、このサイト作りはとても勉強になりました。

-------◇最後に、今後のビジョンをお聞かせ下さい  

口コミで知られるようになり、一度注文いただいた方からのリピートオーダーや紹介で制作が忙しくなれば最高ですね。


ご協力ありがとうございました。 本メールをご購読の皆さんも、武富さんの活力溢れるサイトに触れてみてはいかがでしょうか?惹きつけられるサイトの一つの要素が、作り手の活力で あり、それが最大の口コミにもなることを教えてもらえるはずです。 とにかく、ワクワクするサイトでした。

本文の中ほどに記載した、「釣りプレス」も非常に楽しく拝見させて頂きました。

■取材協力/時代おくれ屋 (サイト責任者/武富純一 氏)
■URL http://www2.osk.3web.ne.jp/~jetmini/index.htm

■取材/イープレス 片岡 良